最後の手料理   

2010年 08月 10日



最後の手料理

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これは茄子のぐじゃぐじゃという料理です。

焼いた茄子に生姜と鰹節を入れて、包丁で細かく叩く。

これを白飯の上にのせて食べるのが好きで、

この時期になると「お母さん、なすのぐじゃぐじゃ作ってよ」とリクエストしたのを憶えてる。


入院中、ミキサー食だった母親に何か旨いものを食べさせてあげたくて

母親の好物を作って持って行っても、なかなか受けつけない。

煮豆を潰してペースト状にしたり、果物をジュースにして凍らせてみたりしても

どれも喜ばない。

倒れて言語障害が出てしまい、何が食べたいかわからなかっただよ。

そんな時、昔作ってくれたこの料理を思い出したんです。

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この茄子、カツオのたたき風なんですよ。

ニンニク、生姜、青紫蘇、これに醤油とレモンを絞っただけの簡単な料理だけど

母親は喜んで食べてくれた。

あっしの母親、かつおのたたきが大好きだっただよ。

あの時の嬉しそうな顔、今でも忘れられません。


これを作るといつも思う。

もう一度食べさせてあげたかったな。

茄子ではなく、本物のカツオのたたきを・・・と。
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by dokaben-umesan | 2010-08-10 08:44 | 昭和

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